ジャンパー膝

スポーツで活躍するお子さんを持つ親御さん、あるいはスポーツされている皆さん、突然の膝の痛みで悩んでいませんか?それはジャンパー膝かもしれません。
ジャンパー膝とは
ジャンパー膝とは、バスケットボールやバレーボールなど、ジャンプ動作の多いスポーツ選手に多く見られるこの症状は、実は大人でも発症する可能性があり、日常生活のちょっとした動作が原因となることも少なくありません。
ジャンパー膝は放っておいて簡単に治ることもありますが、残念ながらなかなか治らずに時間が経過することも少なくありません。なかなか症状が改善しない方は専門の医療機関への受診が望ましいです。
ジャンパー膝の傷害部位

ジャンパー膝の正式名称を「膝蓋腱炎」といいます。この膝蓋腱という場所は、膝のお皿のすぐ下にあたり、ちょうど膝立ち(ひざをついて太ももから上で立つ状態)の時に地面に強く当たるところです。
階段昇降が痛い、ジャンプの際に痛みが出る、走っていて痛いなどの症状が特徴的です。また、膝のお皿の上側にある膝蓋大腿靭帯に痛みを生じる場合もあり、膝蓋靭帯炎と呼ぶこともあります。
ジャンパー膝を発症する原因

この膝蓋腱は、ジャンプやランニング、キックなどの動作で重要な役割を果たしています。ジャンプの着地時やダッシュなどで繰り返し強い力が加わることで、腱に微細な損傷が生じ、炎症を引き起こすのです。
特に成長期の子どもは、骨の成長スピードに筋肉や腱の成長が追いつかず、相対的に腱が硬くなってしまうため、ジャンパー膝になりやすい傾向があります。
例えば、身長が急激に伸びた少年が、練習量を増やした途端、膝に痛みを感じるようになった、といったケースがよくあります。
大人でも、急に運動を始めた人や、不適切なフォームで運動を続けることで発症する可能性があります。最近では、コロナ禍の影響から、比較的安全な屋外でのマラソンをきっかけに発症している人も少なくありません。
ジャンパー膝の治療
ジャンパー膝の治療は、まず保存療法から始めます。保存療法とは、手術以外の治療法のことで、痛みや炎症を抑え、膝蓋腱の機能回復を目指すものです。
また、テーピングやサポーターは、ジャンパー膝の痛みを軽減し、再発を予防する効果があります。
当院での積極的な治療法
当院では、整形外科、整骨院で治療をおこなっていてもなかなか良くならない、運動に復帰できないとご相談されるケースがよくあります。そのため、できる限り無理なく早期回復できるジャンパー膝専門の治療法を実施しています。
超音波

ジャンパー膝に対する超音波治療は、成長期に多いオスグッド病やシンスプリント、アキレス腱炎ど同様に、低出力の超音波を患部に当て、炎症や腫れを抑え、痛みを軽減する目的で行われます。また、損傷した腱、靭帯等の組織の修復を促す効果も期待できます。
ショックウェーブ

ショックウェーブは、スポーツ医学の世界で筋筋膜・腱の疼痛緩和に即効性が高く、効率的な治療ができる最新医療機器です。
ショックウェーブは、日本語で衝撃波を意味します。衝撃波は、生体に照射することで様々な治療効果があることがドイツの研究で発見されました。
現在では外科的手術をすることなく腎臓結石を体外から粉砕する技術に応用されています。当院では、衝撃波の中でもラジアル・ショックウェーブ(Radial Shockwave)という安全性の高い低出力衝撃波を使って、筋・筋膜、腱の治療をおこないます。
ショックウェーブ療法は、ジャンパー膝の影響で、負担のかかっている大腿四頭筋や腰等にも使用することで、体全体のバランスが整い、再発防止に繋がります。
筋膜ストレッチ

ジャンパー膝を引き起こした原因は、使い過ぎの前に、各スポーツ特有の偏った姿勢や無理なフォームから起こることが少なくありません。
患者様によっては、「やっぱりね」と頷く方もいれば、「そんなところが悪いの?」と驚かれる方もいます。原因を把握できたら、今度はこれからの治療方針をご提案させて頂きます。
実際の姿勢矯正では、患者様の原因によって、治療する場所もことなります。一般的なボキボキやる整体ともことなります。治療後には、スッキリした、今までと違う体の動きの変化を感じていただけると思います。
鍼灸

色々治療をしたけど、どうしても取れない痛みがある、どうしても曲がらない範囲がある。そんな時に試していただきたいのが鍼灸治療です。直径0.1mmしかない、髪の毛と同じ細さの繊細な鍼をピンポイントで障害となっている箇所におこないます。
鍼の効果には、痛みを止める、回復、再生を促進するなど様々な効果があります。現在の症状から、患者さんに最適の治療プランをご提案し、ご希望の場合は鍼治療もおこないます。